ごあいさつ・理念・沿革
greeting / philosophy / history
院長ごあいさつ
桜ヶ丘記念病院は、1940年に精神科・神経科専門病院として開設されて以来、医療と福祉の連携を重視し、公共性と社会的責任を基盤とした医療を提供してまいりました。社会福祉法人を母体とする精神科専門病院は都内では数少なく、それが当院の特色でもあります。
創設当初より、開放的で人権を尊重した医療環境の整備に努めるとともに、自然に恵まれた広大な敷地を利用してリハビリテーション活動を展開し、患者さんの社会復帰を支援してまいりました。
近年におきましては、病棟機能の再編と専門化を進め、精神科救急、アルコール関連障害、認知症、高齢者医療など、それぞれの領域に応じた専門的医療体制を整備してまいりました。外来診療に加え、デイケア、訪問看護、地域連携などを通じて、地域に根ざした継続的な支援体制の充実にも努めております。
また、電子カルテをはじめとする情報基盤の整備により、多職種間の連携強化と医療の質の向上も着実に進んでおります。2025年末には新病棟および新外来棟を開設し、療養環境の大幅な改善を図りました。これにより、患者さんにとってより安心で快適な医療空間を提供するとともに、より質の高い医療サービスの実現が可能となっております。
今後は、心身医学的視点を含む、より広い領域に対応可能な総合的精神医療機関として、従来の精神科病院の枠組みにとらわれない新たな医療のあり方を模索してまいります。社会福祉法人としての公益性を大切にしながら、営利を目的としない医療機関として、地域に貢献し、患者さん一人ひとりの個別性を尊重した支援を重視してまいりたいと存じます。
今後とも、皆さまのご理解とご支援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
桜ヶ丘記念病院
院長 古茶 大樹
理念
私たちは患者さんに信頼される良質な医療を提供いたします。
基本方針
基本的人権に配慮し、医療倫理に則り、患者さんの意思決定を最大限尊重します。
患者さんが自立した生活を営むことができるよう地域と連携し、多職種が協働して支援いたします。
患者さんの権利
- 私たちは病院の理念と基本方針に基づき、患者さんの以下の権利を尊重いたします。
- いかなる患者さんも人格を尊重され、差別なく安全で適切な医療をより良い療養環境の下で受けることができます。
- 患者さんは医師や医療機関を自由に選択したり、他の医師の意見を求めることができます。
- 患者さんは医療について十分な説明や情報を得たうえで、同意あるいは拒否することができます。
- 患者さんは診療記録の開示を求めることができます。
- 患者さんは医学研究や医学教育に対する協力を拒否することができます。
- 患者さんの診療情報やプライバシーは保護されます。
- 患者さんは病院に対して意見や要望を述べることができます。
沿革
桜ヶ丘記念病院は、「東京市方面事業後援会」(現在の東京都民生児童委員連合会)が精神障害者の救済と福祉活動の実践のために計画した精神科・神経科の専門病院で、1940年11月3日に「桜ヶ丘保養院」として開院いたしました。
開設にあたっては、この事業目的に賛同された皇室から皇室内の侍医寮・事務室などの建物の御下附を受けるとともに、財団法人三井報恩会から建物の助成金を、慶應義塾大学医学部から診療スタッフの派遣と医療機器・学術図書の寄付を受けるなど、各界の多大なご支援を賜りました。
以来、今日まで社会福祉の理念に基づき「医療と福祉の連携」を診療活動の基本姿勢として、専門領域の困難な課題に対して先駆的な取り組みを行ってまいりました。
地域における当院の役割と機能
当院は、従来より、東京都および多摩地域における精神科基幹病院として、また、社会福祉法人立の精神科病院として、以下のような役割と機能を果たしてきております。今後もそれらの役割、機能を維持、強化するとともに、地域の様々な要請に応えて、常に新たな取り組みを模索、検討することを基本姿勢としております。
すなわち、生活保護受給者のみならず、ホームレス、DV被害者、外国人等を対象に無料低額診療事業を実施するとともに、東京都精神科救急医療システムに積極的に参加し、また、東京都あるいは多摩地域の健康増進活動、保健予防活動等に積極的に取り組んでまいりました。
そして今後は、地域の総合病院、クリニック等の医療機関、その他の関係機関との連携、交流を一層深めるよう努力するとともに、自殺対策や認知症の問題等、地域の要請にこたえてメンタルヘルスのより広範な領域に対応してまいります。